--

--

コメント

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバックURL

http://ayay515.blog111.fc2.com/tb.php/12-ac5b705e

01

02

コメント

丁寧な「お断り」

年末から、去年の春学期に履修した"Pragmatics"(語用論)で提出したリサーチペーパーの手直しをしています。学生が書いたペーパーをまとめて学内誌として出版するためのeditingをクラスメートの一人がやってくれていて、これが本になれば数人いる寄稿者の一人としてですが、生まれて初めてのpublicationということになります。

私のテーマは「書き言葉の断りの表現(=written refusal)」。断るというのは母国語でも高等技術に入る言語行為ですし、言い直しが利かないeメールではより難易度が上がるはずなので、これをテーマに選びました。実際の発話(正確にはeメール)を分析する練習のために、nativeのクラスメートに数種の設定でeメールを書いてもらったんですが、読んでびっくり!一言でいうと「とても丁寧に断る、特に目上の人と心理的な距離が近い同僚・友人には」です。

自分より立場が上の人(客先など)に心を尽くしてNoと言うのは想像できますが、立場の上下がないはずの同僚や友人の頼みや誘いを断るのも、言葉は短くてもいろいろなクッションをはさんで、相手が受け取りやすいような拒絶が表現されていました。「感謝の言葉で始める」「断る前の前向きなコメント」「遺憾の意を表す」「理由を示す」「代替案を提示する」「共感する」「謝罪する」「感謝の意・幸運を祈る言葉で締める」などは専門の研究者がリサーチしたよく使われる「断りの表現」ですが、eメールにはそれが見事に散りばめられていました。

発話者がどんな表現を選ぶかは「立場の上下(=status)」だけでなく、「心理的な距離(=distance)」や「発話行為がもたらす結果(=consequence)」によっても決まってきます。あくまでもお願いして書いてもらった架空のeメールなので、nativeたちの気合いが入り過ぎた部分もあるはずですが(データのauthenticityについてはペーパーでも論じています)、それにしても「丁寧に断るなぁ」というのが正直な感想でした。


スポンサーサイト
管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバックURL

http://ayay515.blog111.fc2.com/tb.php/12-ac5b705e

プロフィール

Aya

Author:Aya
English learner

検索フォーム

Designed by

Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。